戸塚宿を行く(歴史探訪)

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戸塚パルソ通信@メール 第158号

戸塚宿を行く(歴史探訪)

vol076

「浮世絵が作った新名所」大橋

大橋

■〒244-0817 神奈川県横浜市戸塚区吉田町

戸塚のシンボルの一つ「大橋」。吉田大橋、矢部大橋などとも呼ばれますが、正式名称は「大橋」です。
交通の要衝であった戸塚の入口として、いつの頃からか整備されていた橋で、正確な築造年などは不明です。
元から名所だった訳ではなく、歌川広重の大ヒット浮世絵「東海道五十三次」の「戸塚 元町別道」に描かれたことで一気に著名となり、歌舞伎「道行旅路の花聟」では、忠臣蔵のワンシーンとして『気もとつかはと吉田橋』などとうたわれるようになりました。

■歌川広重の浮世絵(初版)

■大正時代の大橋

(国会図書館デジタルアーカイブより 「東海道 : 広重画五拾三次現状写真対照」1915年発行)

左に写っている建物は「こめや」で、茶屋こそ廃業したものの、大正時代になっても米屋としての営業は続いていました。
浮世絵に描かれている橋のたもとの灯篭と石の道標は、この時はすでに移築されています。

■令和の大橋

浮世絵とほぼ同アングルになります。道標が示していた「かまくら道」が、現代では相当広く拡幅されたことがわかります。

・妙秀寺に移築されている「かまくらみち」の道標

信号は「吉田大橋」となっています。実際の地名と、こうした標識の表記がズレることは、実はよくあることなのだとか。
現代の大橋の欄干には戸塚宿の浮世絵が展示されています。
大橋の街灯は、東海道を行き来した大名行列の毛槍をイメージしたと言われています。

■大橋(戸塚)